いろんな金融商品が値動きしているけど連動するものはあるの?
金融商品には株価指数、為替、コモディティ、暗号資産、様々なものがあります。すべてがバラバラに値動きをしているのかというと実は時代やタイミングによっては連動したり逆相関になったりすることがあります。よく言われる(過去に言われていた)のは安全資産の金・円・フラン。値動きでいうと金が上がっていると同時にドル円が下がるといった感じです。「過去に言われていた」というのは、円に関しては今や金融緩和の影響で円安がかなり進行しているため、今までの流れで多少円も買われるかもしれませんが安全資産として買うかと言われたらそうでもない気がしています。未来の値動きなのでなんとも言えませんしわかりませんが。そうなってくると何かあったときに、今安全資産として買いやすいのは金は変わらずで、その他でいうとBitcoinなどの暗号資産になったのかもしれません(上位20位以内のアルトコインまで)。ちょっと脇道にそれてしまったので話を戻します。
2024年現在の相関性のある値動きと見るべき指標
DXY(ドルインデックス)
今だからというわけでもない重要な指標ですが、ここ最近すべての銘柄に絡む指標はDXY(ドルインデックス)です。平たく言うとドルの強さを表す数値になります。やはりアメリカ中心で世界が回っているなと言う感じです。ドルの強さを見てDXYが上がれば上がるほど相対的にドルが強いということなので、例えばDXYの数値が上昇傾向にある場合は、円を売ってドル買うドル円のロング・ゴールドのショートを行ったりします。ただし、ゴールドに関しては地政学リスク発生時に買われる傾向があるので急なヘッドラインニュースによる動きに気をつけましょう。
そしてドルが買われる要因については色々ありますがコロナ以降、経済回復のためお金をジャブジャブに擦りまくった結果インフレが進行。物価高になりすぎてしまったので今度は利下げを行い金利をコントロールしてインフレを抑制していこうという流れになっています。わかりやすくドル円で例えると円は金利が低い、ドルは金利が高い。どちらの通貨を持っておきたいですか?ドルですよね。結果ドルを買って円を売るという円高ドル安が発生しているという感じになっています。ところが今度は日本が物価上昇の目標を達成したから金利を少し上げる、アメリカが利下げを行うと日米の金利差が縮小するので今より円高になるという感じです。すごく簡単に説明するとですが。
米国債利回り(2・5・10・30年)
DXYの話に大きく関わっている指標になります。短期・長期金利を表す金利のパーセンテージになります。利率の変動の説明はなかなか難しいので割愛しますが国債が買われて値上がりすると利率が下がって、逆に売られて価格が下がると利率が上がると覚えてください。日銀が国債を買い入れするのもこの辺の利率のコントロールをするために行っています。イールドカーブ・コントロールという言葉をニュースなどどこかで聞いたことないでしょうか?短期金利・長期金利をコントロールして金利を日銀が考える適切な状態にして経済状況を維持させる(成長させる)という目的で行われています。短期・長期の金利が逆転する減少を逆イールドといって景気後退のサインとして市場関係者は参照しています。
BTCドミナンス
DXYと同じようなイメージです。BTCとアルトコインの強さを表しています。BTCが強ければドミナンスが高くなりアルトコインが弱ければ低くなります。ドミナンスもそうですがアルトコインの代表格であるETH/BTCも見ておくとより強弱関係がわかりやすいと思います。
以上、簡単にはなりますが取引をするうえで現段階で見ておくと良い指標でした。