ファンダメンタルズとテクニカル分析
ファンダメンタルズに関してはちょっと前の記事でお伝えした通りなので以下参照ください。
今回は相反するというと語弊があるかもしれませんがテクニカル分析について基本の基本と使い方を少しだけ解説します。人によって重視している分析手法とタイミングや時期によって変わってくる部分もあるのでずっと同じ手法で勝てるかどうかはわからないですが、根拠を持ったエントリーをせず適当に入るのが一番よろしくないのでテクニカル的な視点を持って損切りをしてもなぜそうなったのかを説明できるポジションの持ち方ができるとベストです。
テクニカル分析とは
難しい言葉を使わずになるべくわかりやすい説明をすると、テクニカル分析とは過去のチャートから未来の値動きを論理的に予想することを指します。例えば1日の値動きの平均的に今日の高値・安値はこのくらい、4時間だとこのくらい、1時間だとこのくらいのようなことをグラフやラインを使って予想し、その予想に合わせたポジションをとれるよう分析することをテクニカル分析といいます。ファンダメンタルズ分析のときにも書きましたが、テクニカル分析に沿って良いニュース、悪いニュースを出しているというのも過言ではないです。実際のところはわかりませんがテクニカル的な高値のラインで急に悪いニュースが出て調整が始まったりはすごくよくあることです。まるで資本の大きな投資家がメディアを使って調整させているんじゃないかと疑うほどです。ちなみに日本だと古くは300年前の米相場のときから使われていたらしいです。
よく使われるテクニカル分析手法例
移動平均線
値動きの平均値をラインにして可視化したものです。一般的には20日移動平均線、75日移動平均線、200日移動平均線の3種類がよく使われます。チャートの短期足〜長期足までの値動きを見てポジションをどこで取るかどうかを判断します。移動平均線がサポート(底値で拾われるような動き)になったりレジスタンス(高値を更新させまいと売られるような動き)になったりします。移動平均線よりロウソク足が上にある場合は買い目線、下にあるときは売り目線といった考え方でトレードをしています。MT5の「f」のようなボタンを押すとメインウィンドウという項目があるのでMoving Averageという項目をクリックして表示させましょう。何本も表示はできますが「20・75・200」を表示するのが一般的です。線の色や太さも変えられるので自分が見てわかるようにカスタムしましょう。
水平線
移動平均線とは違って自発的に引く線になります。前回の高値や何回も抵抗やサポートになったところはみんなが意識する場所になるので同じ値動きを繰り返す傾向にあります。相場の7割はレンジ(同じ値幅を上下繰り返す値動き)といわれるように突発的な買い・売り要因がなければレンジだと思って上下取るほうが勝率はあがります。ただし、短期的な値動きでトレードをするスキャルピングとスイングや長期目線のトレードでは見る時間軸が違うのでXなどの有名な投資家が抜けたから押し目で買い!とかポストをしても自分のスタイルと違ったら全然意味が違ってくるので参考にするとしてもその人がどんなトレードをしているのか理解したうえでミラートレード(真似をして売買)したほうがいいと思います。
トレンドライン
トレンドラインとは買いが優勢・売りが優勢の判断をしてどこで切り上げ・切り下げするかを判断してトレンドに乗ったトレードをするためのラインになります。例えば売りトレンドが発生した時は売りで入りたいですよね。じゃあ、どのタイミングで売りで入るかというと高値が切り下がったローソク足のてっぺんで売るのがベスポジですよね。そんな時にトレンドラインです。基本的にはジグザグしながら下の方に向かっていくの上に戻ってきた時の高値をつなげて線を引くとトレンドの中での値動きがわかるのでトレンドラインにぶつかった時に売るというふうにするとトレンドに乗りやすくなります。
フィボナッチ・リトレースメント
フィボナッチ数列にのっとった数字における黄金比の話は聞いたことがある人もいるかもしれませんがトレードにおいてもこの数列の法則があてはまります。直近の高値と安値を結んだときの0、23.6、38.2、50、61.8、100の中で各数字の場所で反発が起こりやすいという手法です。不思議なもので裁量でやる人も指値でやる人も自動トレードする人いろんな人が関わっているのに上記の数字に当てはまることが結構多いです。数式の不思議といったところでしょうか。
他にもたくさんいろんな考え方や手法はありますがこの4つを意識してトレードするのがシンプルで良いのかなと思います。江戸時代の相場師が考案した「酒田五法」も有名ですがひとまずはここまでにしておきます。またの機会に別の記事で紹介したいと思います。
よく使われるオシレーターについて
オシレータというのは買われすぎや売られ過ぎを判断するいわゆる過熱感を可視化するツールになります。MT5にデフォルトで備わっている代表的なものだけご紹介しておきます。
RSI
RSIは、特定の期間内の価格の上昇と下降の強さを測定し、過買いや過売りの状態を示しています。通常は14日で測定されます。30より下だと売られすぎ、70より上だと買われすぎになります。下降トレンドだとしても30より下でトレンドラインの上に来たから売りだ!と判断すると過熱感による押し戻しに合ってしまうので過熱感が解消されたあとにポジションを取ることを強くおすすめします。逆に過熱感解消したから再度売りと安易に考える前に価格が底で停滞して底を作ってないかなども見るようにしましょう。
MACD
トレンドの方向とその勢いを測定するためのテクニカル分析指標の1つです。ゼロを中心に上下に振れ動くヒストグラムと、シグナル線と呼ばれる移動平均線から構成されています。MACDは、2つの移動平均線の差を計算することで構築されます。ゴールデンクロスとデッドクロス(デスクロス)という線と線の交差を表す言葉があってそれぞれ短期的な移動平均線が長期的な移動平均線を下から上へ突き抜けることをゴールデンクロスといいトレンドが変わりますよというシグナルになります。デッドクロスはその逆で上から下に突き抜けることをいいます。ビタビタに天底を当てるゲームではないので交差してトレンドが転換した後に入ったほうが安全です。
チャートとオシレータどちらも参考にするダイバージェンスなどの手法もありますがとりあえずはここまでにしておきます。さっきも書いた通りデフォルトで使えるものなのでMT5にある「f」みたいなボタンを押してインジケータウィンドウの中に表示させてみてください。